Swan Lake – 白鳥の湖


今さらですが、『 白鳥の湖 』 と言えば知らない人はいないバレエの代表作、『 ジゼル 』 と同様に3大バレエブランのひとつで、おそらく最も上演回数の多いバレエですよね。
その衰えることのない魅力はどこにあるのか。。。

やはりよく言われるように、1人のバレリーナが白鳥オデットと黒鳥オディールという正反対の2役を踊るところに、それを観る面白さがあるのでしょうか。
プリマバレリーナにとってはとてもディマンディングなバレエだと思うのですが、だからこそいままでこんなにも隆盛を誇ってきたのでしょうね。

ワタシが忘れられない 『 白鳥の湖 』 の舞台は、これも キーロフバレエ の ユリア マハリナ ( Yulia Makhalina ) さんの2幕の白鳥 ー 震えがくるような グラン アダージオ で、その舞台を観たときは、かつてないようないままでで最高の 『 白鳥の湖 』 を観ていると確信したほどでした。
その計算されつくしたような音楽に合わせた動きのタイミングの精巧さや、外向きに表現される動きのアピールするものの鮮烈な印象などが、トータルで絶妙な舞台を形成しているといったカンジでしょうか。

swan_makhalina

↑ キーロフバレエ – マハリナさんのオデット ( リハーサル )

そういった美しく感動的な舞台を観て、バレエ衣裳デザイン製作のモチベーションやインスピレーションをますます高めることができるというのは、ホントウに幸せなシゴトだと思いマス♪

当時イギリスの新聞などでは彼女の白鳥はどちらかというと酷評が目立ち、パートナーを見ていないナルシスティックで冷たいオデットだとか、過剰に表現されたパフォーマンスで内的表現に乏しいとか、なぜか厳しいものでしたが、バレエというものは日本の歌舞伎のように本来外に向かって表現される芸術だと思いますし、彼女の完璧なまでに端麗な動きを見ていると、形式美とか様式美とかいったものは、もうそれだけでもの凄い価値を持つものなのだとワタシは得心します。
キーロフバレエの様式美や、伝統的なワガノワスタイルの踊りの完成された美しさというものは、それ自体がハイアートだというコトだと思います。

ほかにも素晴らしい白鳥の舞台はたくさんありますが、ワタシ個人の経験として実際にこの目で舞台で観た白鳥としては、あの時のあのマハリナさんの白鳥を観た感動が忘れられないのです。
その後観た、いつでも絶賛される同じ キーロフ ( マリインスキー ) の ユリアナ ロパートキナ ( Uliana Lopatkina ) さんの白鳥も、とても情緒的で本当に美しかったのですが、ワタシが実に初めて観たキーロフバレエの 『 白鳥の湖 』 全幕の舞台がマハリナさんの白鳥だったというコトもあるのでしょう。

swan_ticket ← その公演を観たときのチケット☆

コールドバレエの美しさも当然重要な要素で、キーロフのコールドバレエの乱れぬ美しさがプリマバレリーナの踊りを際立てて見せていることは言うまでもありません!
ジゼルでも、ラ・バヤデールでも、キーロフバレエのコールドの完成された美しさは、それだけで見応えのある真価を発揮します!!
その素晴らしさは、広く知られているところですよね ^^

↓ マハリナさんとゼレンスキーさんの キーロフバレエ 『 白鳥の湖 』 の DVD

swan_dvd DVD 詳細はこちら

以下の You Tube サイトでも、同DVDの2幕のアダージオのシーンを見るコトができマス☆

http://www.youtube.com/watch?v=nCv_mr7V1GI

マハリナさんとアンドリス リエパ ( Andris Liepa ) さんとのアダージオもー

http://www.youtube.com/watch?v=6jh5JHbkm3o&NR=1


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