ロイヤルバレエで観たとても好きなバレエ衣裳があります。
そのバレエ舞台は実際に4公演しか観たことがないのですが、ステージの印象はいまだに鮮やかに脳裏に焼き付いているようデス。
それはー
デイヴィッド ヴィントレー ( David Bintley ) 氏 によるバレエ作品 『 Tombeaux 』 ( トンボー ) の、ファッションデザイナー ジャスパー コンラン ( Jasper Conran ) 氏 によるチュチュ衣裳です。
1/7のブログで触れたバレエ 『 Nutcracker Sweeties 』 ( くるみ割り人形キャンディ ) と同じ振付家と衣裳デザイナーのパートナーシップで、ワタシの好みのツボをついているのだと思いマス ^^;
ファッションデザイナーによるバレエ衣裳やオペラ衣裳のデザインは他にも ジョルジオ アルマーニ ( Giorgio Armani ) 氏 や 故 ジャンニ ヴェルサーチ ( Gianni Versace ) 氏 等々の著名なデザイナーによっても手がけられていて、それぞれに興味深いです。
古いところでは、ピエール カルダン ( Pierre Cardin ) 氏 が マイヤ プリセツカヤ ( Maya Plisetskaya ) さんに アンナ カレーニナ ( Anna Karenina ) などのバレエ衣裳をデザインしたことがよく知られていますよね。
コンラン氏による 『 Tombeaux 』 ( 「墓」という意味 ) のバレエチュチュは、とてもシンプルかつモダンで舞台衣裳というよりはモードなカンジなのですが、ヴィントレー氏によるバレエ作品もまたモダンな振付けなので、踊りと衣裳が一体となってヴィジュアリーにとても洗練された舞台を創り出しています。
チュチュ衣裳のボディスはサイドがストレッチになったヴェルヴェット素材で、ボーン入ボディス風にスティッチが施されているようなシンプルな17世紀のボディスのようなカタチで、濃いネイビーやブラックのシックな色ながらヴェルヴェットの光沢感が照明の下で美しくリッチな素材感を醸し出します。
↑ Jasper Conran 氏によるデザイン画 とステージ衣裳
面白いのはチュチュのオーバースカートで、ボディスと同様に同色のヴェルヴェット生地なのですが、dévorer ( デヴォレ ) というテキスタイル技術を用いてデザインパターンに沿ってヴェルヴェットの表面起毛繊維のみを焼き落とし焦げ爛れたような、文字通り貪り食われ浸食されたような効果を出しているのです。
じつはそれをやってみたコトがあるのですが、思っていたよりも繊細なサジ加減と知識を必要とする職人作業であるうえに、使用する溶剤を混ぜ合わせるのにもその溶剤を生地に塗って焼くのにも特別な装置や設備が必要で、その方法はわかっていても残念ながら個人の持てるもので出来るテキスタイル技術ではないようデス★
↑ プロフェッショナルの協力を得てやってみまシタ!
dévorer 技術を施したヴェルヴェット生地のチュチュオーバースカート
そういうワケで、そのような dévorer 効果に見える別の方法をいろいろと考えていマス。
黒鳥のチュチュ衣裳などにはなかなかイイ雰囲気の生地効果だと思うのですが、いかがでしょうか?
オーダー製作承りマス ^^