すでにある衣装と同様のものを作るのは、ちょっとしたチャレンジだったりします☆
マリインスキーのNovikovaさんの Grand Pas Classique グラン パ クラシックのチュチュの感じで、というオーダーにてお作りさせて頂きました。
Birmingham Royal Ballet School にご留学中の彦坂 柚さまにご依頼頂きました、コンクール用のグラン パ クラシックのチュチュです。
全体のデザインは比較的シンプルでシックなカンジですが、素材やデコレーションが上品な輝きを放ち高級感のある衣装をイメージしました。
Novikovaさんの踊る映像からはディテールがはっきりせず、ご希望のイメージ通りの衣装にすることができるか緊張しつつ、生地のご提案や確認を進めデコレーションをあれこれと思い巡らせ。。。
このようなことを言いますと注文されるのが不安になるかもしれませんが^^;仕上げまでの詳細なプランのようなものは大抵なく、とにかく完成衣装を常にイメージし続ける中で実際の製作過程が自然に進んでいくというか、無意識的に考えが浮かび手が動いていくというか。。。
うまく説明できないのですがとにかく完成イメージを明確に頭に浮かべ続けることが大事で、ただそのイメージが求められているものと同じかどうかが問題だったりします。
そしてもちろん着心地、踊りやすさ、それぞれの方の体に合ったラインの必須は言うまでもなく、仮縫いがやはり大切なのです。
それゆえのオーダーメイド衣装ですね。
今回は彦坂様がイギリスにいらっしゃいますので、仮縫いはSkypeにて確認させて頂きながらお願いしました。
ワタシがロンドンにいた頃から考えますと本当に便利な時代になったな~と、トシを感じたりします^^;
*こちらの写真はご本人の許可を頂き掲載しています。
とにかく衣装を着て頂く方に気に入って気持ちよく踊って頂けるか、体にフィットしてお似合いになっているか、踊りの助けになれるかが重要で、大きな責任を感じます。
「審査員の先生方の半分以上がマークシートのコスチュームの欄にチェックを入れてくださっていました。」とのご報告を頂きましたが、審査員の先生方全員より評価頂けるような衣装を作らなくてはと思います。
今回は彦坂さまに衣装を気に入り喜んで頂き、品格を湛えたお美しい姿のお写真を拝見し、とても有難く感謝しています。
ご本人のご希望のデザインイメージでご依頼頂きましたので、キレイに着こなしていらして大変よくお似合いですね!
やはりバレエ衣装は着て踊って頂いて生かされるのだとつくづく思います。
ティアラは ‘Tiare brilliante’ の愛子さんにお願いしましたが、いつもながらぴったりと合った美しいものを作って下さいます。
彦坂さまにはバヤデールの衣装もお作りさせて頂きましたが、そちらもお気に召して頂けてお役に立てていますように☆
こちらもご希望のデザインにて、お似合いになりそうな品良くシンプルなイメージのチュチュです。