「くるみ割り人形」と言えば第2幕の金平糖とキャバリエのパ・ド・ドゥを最も楽しみにしている人が多いのではないでしょうか。
もちろんその衣装も楽しみですよね?
安藤氏のデザインには豊かなイメージとたくさんのこだわりがあって、今までにはないデザイン画を拝見したときにはワクワクするのと同時に、正直その素晴らしいデザインを損なわずに衣装にすることができるのかアタマがいっぱいになりました。
お菓子の国のパ・ド・ドゥなのでクッキーやパイ生地やクリームなどお菓子のイメージをモチーフにしたディテールが盛り込まれていて、それを生地やデコレーションで表現できるように考えました。
安藤氏とじっくり生地選びを進め話をしているうちに段々イメージが整理されてきて、それからはただ優秀な縫製さんたちと一緒にひたすら製作に励みました。
デザインパターンが複雑だったり特殊な形作りに工夫が必要で、とても作りがいのある衣装でした^^
バレエ団の「くるみ割り人形」衣装全般において、1着の衣装を数人のサイズの異なるダンサーさんたちが日替わりで着用するという難しさや、デコレーションやチュチュスカートに入れるフープなどデザイン性や形作りのためのものを踊りの便宜上融通せざるをえないディレンマに、学ばせて頂いたことは多いです。
舞台で衣装をご覧頂く観客の皆さまに安藤氏のデザインイメージとコンセプトが伝わっていますことを願うばかりです☆
そしてこれをお読み頂いています皆さまにハッピークリスマスを〜☆☆☆