エキゾティックバレエの代名詞のような作品といえばやはり 『 シェヘラザード 』 ( Scheherazade ) でしょう☆
歴史的な ディアギレフ ( Sergei Diaghilev ) 率いる バレエ リュス ( Ballets Russes ) で上演されたバレエ作品で、画家 レオン バクスト ( Leon Bakst ) のヴィヴィッドなセット・衣裳デザインが何とも魅力的な、濃厚なオリエンタリズム漂う舞台が毒のように効きマス★
このバレエもキーロフバレエによって当時の作品を復元された公演を観たのですが、セゾン リュス ( Les Saisons Russes ) の幕も特別に用意され、当時のムードたっぷりにバレエリュス作品のトリプルビルが上演され、ロンドンでの公演期間中毎日観に通いまシタ。( もちろんジェネラルリハーサルにもカメラを持って ^^ )
『 バフチサライの泉 』 とは違い、そのストーリー性に惹き込まれるというよりもステージそのものを楽しむといったカンジの一幕もののバレエですが、いわゆる 「 千夜一夜物語 」 ( アラビアン ナイト ) の冒頭のエピソードをもとにしたドラマティックバレエで、アラビアのハーレムが舞台になったエキゾティズムとエロティシズムが全面に打ち出されたカラフルな作品なので、理屈抜きに楽しんでしまいマス♪
バクストのデザインによる色鮮やかな舞台セットもバレエ衣裳もひときわ目を惹く特別な空気を放っていて、踊りも独特で変化に富んでいてひとときも飽きる事はなく、さらに リムスキー コルサコフ ( Rimsky Korsakov ) による異国情緒溢れる音楽がまた素晴らしく印象的に響くので、観ていてものスゴく気分が高揚するのデス!
20世紀初頭にパリのオペラ座で公演されたときに、観客が熱狂したというのがよくわかる気がします。 ( フランス人が概してオリエンタリズムに弱いというコトを加味したとしてもー )
ちなみにワタシが観たキーロフバレエの公演のキャスティングのなかでいちばん印象的だったのは、ユリア マハリナ さんのゾベイダと ルジマートフさんの金の奴隷 によるステージで、ハマりすぎていてコワいくらいでシタ ^^;