” A Midsummer Night’s Dream ” のバレエは何年ぶりでしょうか。。。?
先月のことになりますが、NBAバレエ団の公演を観せて頂きました。
Double billのひとつが ” A Midsummer Night’s Dream “( 真夏の夜の夢 )で、ずいぶん前にコヴェントガーデンでロイヤルバレエの舞台を何度か観たのですが、それ以外で観るのははじめてでした。
ロイヤルバレエは Sir Frederic Ashton 振付けの(実際には ” The Dream ” というタイトルの)プロダクションですが、今回の舞台はワタシがロンドンにいたころにロイヤルのソリストとして記憶に残っている Christopher Wheeldon 氏の振付けによるものと知って、ちょっと驚きでシタ!
F. Mendelssohn による美しい曲もそのまま同じで構成や振りも懐かしいプロダクションと大きくは変わらず、記憶に甦る舞台とオーバーラップさせながら、イギリスらしいウィットとシアトリカルな演出にクスリ☆と笑いながら楽しませていただきました^^
The Royal Ballet ” The Dream ”
David Walker 氏による夢のように美しい Set & Costume Design
Titania ( V. Durante ) と Oberon ( W. Trevitte )
ちょうど20年程前のプログラムよりー
眠っているあいだに馬に変えられてしまったBottomの踊りがとにかくコミカルで面白いのデス!!
” The Tales of Beatrix Potter ” 然り、男性ダンサーがポアントで踊るのはアシュトン作品の十八番ですねっ☆
ダンサーにとってはとにかくキツいらしいですが。。。^^;
バレエというと定番のクラシックの上演が圧倒的に多いなか、このように広くは知られていない隠れた名作を上演してもらえるというのはとても嬉しいことデス。
もうひとつの Lila York 氏によるバレエ ” Celts ” もとても魅力的な舞台で、タイトル通りアイルランドのケルト民族のアイリッシュダンスをベースにしていて、エネルギッシュな踊りの連続に思わず引き込まれてしまいまシタ!
過去にアイリッシュダンスをステージショーにした ” River Dance “ が爆発的にヒットした時代がありましたが、バレエ作品としてのアイリッシュダンスははじめてで新鮮でした。
アイリッシュダンス特有のリズムとステップがバレエの振付けに巧みに取り入れアレンジされていて、気分が高揚していくようなアップテンポで小気味よい作品という印象でしょうか。
いまアイリッシュダンスは再びブームとなりつつあるのか、たまたま ” Women of Ireland “ という公演も見つけてしまいまシタ。
滅多に上演されることのない名作や新しい作品がもっと頻繁に上演される機会が増えることを望みつつ、その難しさをあらゆる面から感じてしまうのは残念なことです。
それでも衣裳製作という立場から何かできることはないものか。。。と思ったりするのデス。