私がロンドンで舞台衣裳の勉強をしたのは、University of Surrey, Wimbledon School of Art という美術大学の舞台芸術学部です。
現在は University of the Arts London, Wimbledon College of Art と大学名を変えて、コース内容も多様になっているようです。
http://www.wimbledon.arts.ac.uk/
私が学んだ Theatre Studies, Costume Interpretation ( 舞台芸術学部、衣裳学科 ) という3年間の学士号取得過程は、衣裳デザインをいかにそのイメージや時代考証、求められるスタイルのまま実際の衣裳に作り上げていくかの製作を学ぶコースです。
日本の美術大学では舞台芸術専門の学部というのは特にはないようですが、イギリスにはその舞台芸術の歴史ゆえ数多くはないもののいくつかのコースがあります。
ウィンブルドン美術大学は、その業界で多くの卒業生が活躍している歴史ある舞台芸術の大学として有名でしたので、何とか入学を許可してもらうためにとにかく必死の受験でした。
ワタシのいたクラスは10名ほどの人数でみんなイギリス人でしたが、どのクラスメイトも本当にオープンで明るく親切、いつもダメダメだったワタシはとっても助けられました。
Costume Show
2年生と3年生のときに、カレッジ内のステージで各自が製作した衣裳のコスチューム ショーがあるのですが、これがもうタイヘン!なのです。
普段の学科の授業に加えて各々の衣裳の製作だけでも目が回りそうなのに、コスチューム ショーの構成なども全てみんなで考えてつくり出すので寝るヒマもないほどでした。
それでも、それぞれが様々に製作した衣裳をもってみんなでコスチューム ショーをつくり上げる楽しさや達成感は、ものすごい高揚感と共に今でも鮮明に思い出されるのです。
↑カレッジの友人に シシィ ( Sissi ) の衣裳のモデルになってもらったり。。。
BBCテレビの老舗子供番組 ブルーピーター ( Blue Peter )
http://www.bbc.co.uk/cbbc/bluepeter/
でコスチューム ショーの衣裳を紹介された時は、みんなでBBC放送局まで行って収録に関わってそれはそれは貴重な楽しい経験でしたし、
National Portrait Gallery ( ナショナル ポートレイト ギャラリー )
http://www.npg.org.uk/live/index.asp
や、The Wallace Collection ( ウォレス コレクション )
http://www.wallacecollection.org/
などのロンドンの美術館内でコスチューム ショーをするようなコトもあって、学科試験やプレゼンの大変だったコトや卒業論文の苦しかったコトはどこへやら。。。
いまやそんなコトは記憶の彼方で、楽しかったコトばかりが蘇ってきます。
↑ウォレス コレクション でのコスチューム ショー やっぱりモデルは友人にー
カレッジの先生や講師の方たちもみなさん本当に良くして下さって、大変ながらもとても幸せな学生生活を過ごせたことを心からありがたく思っていて、いつまでも感謝を忘れることはありません。