衣裳製作をしていて嬉しい瞬間は、衣裳にカラダが入って実際に動いてもらうと忽ち表情が生まれ、衣裳が息づくように生きてくるときでしょう。
まだ可愛らしい年頃にフリフリのバレエ衣裳をお作りさせていただいたときの愛くるしい姿がいまだ記憶に新しい生徒さんが、あっという間にとても美しく成長されてバレリーナの道を歩まれています。
今年のはじめにローザンヌバレエコンクールに出場された際のパキータのチュチュをご希望のデザインでお作りさせていただき、着用された写真画像をお送り頂いたのですが、彼女の美しいスタイルと品格を備えた雰囲気に衣裳が引き立たされ、衣裳製作の醍醐味を幸せとともに実感します。
衣裳に息が吹き込まれるというカンジです。
トルソーに着せただけでは味気ない衣裳もー
サイズの合ったカラダが入って動きが出るとー
(ご本人の許可を頂き掲載しています)
今年からドイツのドルトムントバレエ団で踊られる寺沢里紗さん。
品格溢れる優美さを湛えた素晴らしい踊りと華のある美しさと輝く存在感で、これからヨーロッパをはじめ世界に羽ばたいて行かれる若きバレリーナのおひとりです。
ご自身の希望の道に進んで行かれるべく、これまでのようにどこにいらしても持ち前の頑張りで前向きに先へ先へと着実に歩んでいらっしゃるのでしょう。
舞台で踊られるのを見せていただくたびに目覚ましい成長を遂げられている彼女の今後益々のご活躍を思うと、またいつか艶やかに舞う姿を拝見できる日を楽しみにせずにはいられません。
こちらは以前にお作りさせていただきましたオーロラのチュチュをご着用
みなさま衣裳に踊りを助けられると仰って下さいますが、ワタシはいつも衣裳のほうがみなさまに生かして頂いていると感謝とともに思います。
お作りする衣裳の着心地が良く踊りやすく、着て踊って頂くと気分が上がり、本領を余すところなく発揮するご助力になるような衣裳をお作りできているといいな。。。といつも思います。
ダンサーさんあってのバレエ衣裳、あらゆる面でバランスよくダンサーさんをサポートできる衣裳づくりの追求はとどまることがないでしょう☆